システム完成後、安定した稼働やトラブル発生時のために保守運営が必要です。
ただ、できる限り低い費用でシステムを維持して行きたいとお考えではないでしょうか。
そこで今回は、保守運営費を削減するためのコツを紹介します。
保守運営費の概要
まずはじめに、保守運営費で発生する費用について説明します。
保守運営費として予算を計上する必要のある項目には下記のような種類があります。
・システムの運用維持に必要な人件費
・ハードウェアやソフトウェアの保守や更新
・バックアップやリカバリ
・バグ修正
・セキュリティ管理、対策
また、システムの性能向上や改修などのために機能追加やアップデートなどが発生する場合もあります。
保守運営費を節約するコツ
次に、保守運営費を節約するための方法を紹介します。
1.自動化の導入
保守作業やシステム監視など、ルーチンワークを自動化することで人件費を削減することができます。
例えば、自動でログ収集やバッチ処理を行うシステムを導入すると、人の手による作業量が少なくなり、作業時間を短縮することが可能になります。
また、システム監視を自動化するメリットはコストダウン以外にもあり、異常が発生した際に早期に対処できるため、障害発生によるダウンタイムを最小限に抑えることもできます。
2.クラウド化の導入
システムをクラウド上に移行することで、自社内のハードウェアを最低限に抑えられ、保守費用やアップグレード費用の削減が見込めます。
また、クラウドサービスを利用することで、ネットワークやストレージの負荷を分散することができ、システムの安定性を向上させることも可能です。
ただし、クラウドもセキュリティ対策は取られていますが、機密情報がクラウドにあることはリスクにもなるため導入には細心の注意が必要です。
3.ソフトウェアの見直し
システム運用に必要なソフトウェアを見直すことで、ライセンス費用を削減することができます。
例えば、高額なライセンス費用がかかるソフトウェアを代替するために、オープンソースソフトウェアを導入するなども考えられるでしょう。
また、必要な機能だけを使うなどカスタマイズによって軽量で高速なソフトウェアを選択することも大切です。
4.運用プロセスの改善
運用プロセスを見直すことで、無駄な手間を省き、人件費を削減することができます。
例えば、システム監視の手順を明確にし、各担当者の役割を明確にすることで、不要な作業を省くことができます。
また、問題が発生した場合には、迅速かつ正確に対応できるように、適切なマニュアルを準備しておくことも大切です。
5.外部委託の活用
システム運用に必要な専門知識を持った人材を内部に抱えることはコストがかかるため、外部委託することで人件費を削減することができます。
また、外部委託先には専門的な知識を持つエンジニアが多く在籍しているため、システムの運用維持や改修に必要な技術力も高いレベルで保証されます。
以上、保守運営費を節約するための方法をご紹介いたしました。
いずれの方法もシステムの運用維持に必要な手間やコストを削減するために有効な手段です。
ただし導入にあたっては、必ずしも全ての方法が適用可能とは限らないため、自社のシステムの特性や運用環境に応じて適切な方法を選択してください。
また、保守運営費の削減には限度があり、コスト削減によってシステムの品質や安定性が低下することがあってはなりません。
また、定期的に見直しを行うことで、システム運用状況や予算の変化に合わせてコストダウンが見込める場合もあります。
一度決定したことをそのまま継続するのではなく、見直す機会を持つようにしてコスト削減に繋げていってください。
保守運営費のコスト削減で注意する点
保守運営費の削減には単純にコストを削減するだけでなく、適切なリスク管理やセキュリティ対策、サポート体制の構築などを考えて決定する必要があります。
システム運用におけるリスクやセキュリティに対する対策は、保守運営費を削減することと両立しなければなりません。
適切なサポート体制を構築しておくことにより、問題が発生した場合に迅速に対応することができ、システムの安定性や品質を確保することができます。
さいごに:保守運営費の考え方
最後に、保守運営費の削減はシステム開発において非常に重要なテーマの1つですが、システムの品質や安定性を犠牲にしてまでコストを削減することは避けるべきです。
適切なバランスを見極めながら継続的な改善を行うことが、システム運用の効率化やコスト削減につながる最善の方法と言えるでしょう。
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