システム開発は完成までが一つのポイントになりますが、リリース後の保守運営も重要です。
とはいえ、保守運営費となると月々や年間での契約が必要となるため、できるだけコストカットしたいのが本音ではないでしょうか。
この記事ではシステム開発における保守運営費についてまとめています。
保守運営費の必要性について
保守運営の内容として、具体的にはバグの修正や機能の追加、セキュリティ対策などが含まれます。
完成後も安定したシステムの稼働をを維持するために欠かせないものであり、そのために必要な費用が保守運営費です。
システムは完成した時点で完璧なものではなく、ユーザーのフィードバックや環境の変化によって、改善や修正が必要になることがあります。
また、セキュリティリスクも常に存在しており、それを軽減するためにも定期的なメンテナンスが必要です。
さらにシステムの寿命は限られており、新しい技術や要件に合わせて更新する必要があるため、それに伴う費用も必要になります。
つまり「作って終わり」ではなく、そのシステムを使う間はずっと保守運営が必要になるということです。
保守運営費の発生する期間
保守運営費が必要な期間は、システムの完成後から運用終了までの期間です。
通常、システム開発の契約とは別に保守運営の契約を結びます。
システムのリリースまでに必要なテストを実施し問題ない状態で公開したとしても、利用中にバグやエラーが発生するケースは多々あります。
バグやエラーが発生した場合に、それを修正するためには保守運営は重要で時間や費用がかかります。
また、セキュリティリスクが高いシステムは、被害を拡大する前に対策を講じる必要があります。
これらの対応を怠ってしまうと、システムの稼働停止やセキュリティ上の問題が生じる可能性があります。
更新やアップデートなどの対応も必要になるため、保守運営は必須のフェーズです(社内に保守のスキル所有者がいれば、外部に委託する必要はありません)。
保守運営費に発生する項目
保守運営に関しての契約時には、事前に必要な作業を洗い出し、その費用を詳細に計算して見積書の提示後に行います。
一般的に必要な保守運営の作業は以下のような内容が含まれます。
保守費用に含まれる項目例
・バグの修正やエラーの解決
・機能の追加や改善
・セキュリティ対策
・データのバックアップや復旧
・ユーザーサポートやトラブルシューティング
これらの項目について予算を確保することで、システムの稼働を維持し問題が生じた場合には素早く対応することができます。
保守運営費を最小限に抑えるためには、システムの設計や開発時に保守性や拡張性を考慮することが重要です。
保守性や拡張性に優れたシステムは変更や改善がしやすく、保守運営費を抑えることができます。
逆に、保守性や拡張性を考慮していないシステムは保守運営費が高くつきやすいため、設計や開発時には十分な拡張性を含めて仕様を決めることが必要です。
保守運営費を抑えるためのポイント
保守運営費を最小限に抑えるためには、適切なツールやプロセスを導入することを考えておくといいでしょう。
例えば、バグトラッキングシステムやテスト自動化ツールなどを導入することで、人の手を介さずにチェックができるため保守作業の効率化や品質の向上が期待できます。
前項でも書いたように、開発を始める前の段階から保守性を高めておくことも保守運営費のコスト抑制につながります。
ただし、保守運営費には予期せぬ費用が発生することもあります。
例えば、セキュリティ上の脆弱性が発見された場合や、システムの外部環境の変化によってシステムが予期せぬ動作したり大幅な仕様変更が発生する場合などです。
そのような場合には、追加の開発費や保守運営費が必要になる可能性があります。
そのため、予期せぬ費用に対応できるよう、余裕をもって予備費をを確保しておくことも大切です。
さいごに:保守運営費は適切な運営に必要な予算
最後に、保守運営費の重要性を再度お伝えします。
問題なく稼働していれば必要ないと思われがちですが、システム開発において保守運営は適切な稼働を行うために大変重要です。
できるだけ保守運営費を抑制したいと考えるのであれば、適切な保守性や拡張性の考慮、適切なツールやプロセスの導入などを考えて開発するようにしてください。
これは社内システム・社外システムの両方においていえることです。
保守運営費はシステム開発において見落としがちな費用ですが、その必要性を認識して安全なシステム運用に活かしてください。
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