システム開発におけるブラックボックステストの基礎知識

ブラックボックステストの特徴

システム開発におけるテストには、様々な種類があります。

その中でもブラックボックステストは、開発者が作成したプログラムの内部構造を知らずに、外部から入力や操作を行い、その結果を検証するテスト方法のことを指します。

つまり、ブラックボックステストでは、プログラムの内部の処理や構造を意識することなく、ユーザーの視点から、プログラムが正しく動作するかどうかを確認します。

このため、開発者以外の人でもテストを行うことができるため、開発者自身がテストを行うよりも客観的な評価ができるというメリットがあります。

ブラックボックステストの手法

また、ブラックボックステストには、様々な手法があります。

代表的なものとしては、等価クラス分析や境界値分析などが挙げられます。

等価クラス分析は、入力値の種類が多い場合に効果的な手法で、入力値をいくつかのグループに分類し、各グループの中から代表的な値を選んでテストケースを作成する方法です。

例えば、あるプログラムが数値を入力することができる場合、その数値の範囲を「0から100までの数値」と「101から200までの数値」の2つのグループに分け、それぞれのグループから適当な数値を選んでテストケースを作成することができます。

境界値分析は、入力値がある範囲に限定されている場合に有効な手法で、その範囲の境界値を含むテストケースを作成する方法です。

例えば、あるプログラムが年齢を入力することができる場合、その範囲を「0から120歳までの数値」とし、その境界値である「0歳」「120歳」を含むテストケースを作成することができます。

以上のように、ブラックボックステストには様々な手法がありますが、どの手法を選んでも、外部からの入力に対して、プログラムが正しく動作するかどうかを検証することが目的です。

そのため、テストを行う前に、テストケースを作成することが必要です。

テストケースは、どのような入力値や操作を行うか、どのような結果が得られるかを明確に定義したものであり、テストケースを用意することで、テストの効率を高めることができます。

ブラックボックステストの課題

また、ブラックボックステストは、開発の早い段階から行うことが望ましいです。開発者がプログラムを作成する際に、テストを意識しながら作成することで、後々の修正や改善が容易になります。また、テストによって、プログラムの品質を向上させることができます。

一方で、ブラックボックステストには、いくつかの課題も存在します。テストケースを作成する際に、網羅的なテストを行うことができない場合があります。

また、テストケースを作成するための時間やコストがかかる場合があります。

しかし、これらの課題は、テストケースを作成する際の知識や経験、テストツールの活用やホワイトボックステストとの組み合わせで解決することが推奨されています。

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ブラックボックステストの基礎知識まとめ

ブラックボックステストは、システム開発において重要なテスト手法のひとつであり、開発者以外の人でも実施できます。

その名の通り、システム内部の処理や構造については一切知らずに、システム全体の機能や仕様に基づいてテストを行います。

このため、システム内部に変更が加えられても、機能の観点からは変更を受けずにテストを続けることができます。

ブラックボックステストを行うには、入力値や操作に基づいて期待される結果を明確に定義したテストケースを作成する必要があります。

テストケースを作成することで、テストの網羅性や再現性を高め、開発の品質向上につながります。また、開発の早い段階からテストを意識して開発を進めることで、後々の修正や改善が容易になります。

また、ブラックボックステストではテストケースを網羅的に作成することが難しい場合があるため、テストの精度や完全性に限界があるという問題があります。

また、テストケースを作成するための時間やコストがかかることがあるため、適切なリソースの確保が重要です。

総じて言えるのは、ブラックボックステストはシステム開発において重要な手法であるということです。

開発者以外の人でも実施できることから、品質確保のためには活用されるべきです。

ただし、課題もあるため、適切なリソースや知識、経験を持ったテスターが実施することが望ましいと言えます。